遺言の種類や重要性とメリット
みなさんの周りで相続のトラブルに遭っている人はいなくても、ドラマなどで相続絡みの事件に巻き込まれているなんていうストーリーを見たことがあるという人もいるのではないでしょうか?
相続は「争続」といわれるほど、家族や親類の親しい間でも争いを生んでしまう可能性がある大切な問題です。
生きている親族(被相続人)が亡くなられた人の残した遺産を分けるのは容易ではなく、お金は人を変えてしまうというセリフが当てはまるほど、いざとなるとゴタゴタするものです。
そこに個人間の感情論やどちらが世話したとかしないとかが入るとなおさらですよね。
残された遺産を分け合うには
ここでは遺産を分け合うことを「遺産分割」ということにしましょう。
遺産分割において、受ける側 (相続人となる方)は「自分勝手な判断や感情論だけではダメ」ということは誰にでもわかることです。しかしながら現実は遺産分割についてのハッキリとした決定がなされないために、トラブルになってしまうのです。
つまり遺産をどうするのか、誰にどれだけ分けるのか、どこに向けるのかをはっきりと示した「遺言」が大切になるのです。
遺言の大切さと実行
どこにでもあるこの相続問題が起こる前に、遺産を残すことになる方は是非遺言を作成しておくことをお勧めします。それは大切な家族のための指名ともいえます。
また、若い人たち(遺産を受け取る側)も、生きているときに遺言を書いてもらうようお願いすることが大切です。
財産が少ないから大丈夫?
裁判所に持ち込まれる相続トラブルの3分の1は相続財産が1000万円以下のケースとなっています。持っている資産の額にかかわらず、遺言を作成しておくことで、トラブルを防止できる可能性が高くなります。
遺言書を作成するメリット!相続税が安くなる!
遺言書を作っておくと、相続税が安くなるという「遺言控除」の制度が導入されました。
有効な遺言による相続を条件に、一定額を相続税の基礎控除額に上乗せして控除するというものです。条件などの詳細は常に変動していますが、法律家の元に正式な遺言書を作成しておくと、遺産の額によっては数百万円の相続税が節税できる可能性もあります。
残される大切な家族を守るために、しっかりと遺言書を残すことをおすすめいたします。
遺産なんてないよ、という方もご相談ください
そんなにお金も土地もないから遺言なんてねぇ、という方にも遺言は必要と考えています。
自分では意識していなくても、思わぬことが積み重なって遺産となります。
たとえ数十万、数百万の遺産でも残された家族にとってはあまり気持ちよくのないお金の話になります。
みやざわ司法書士事務所では税理士と提携して、有効な相続対策として遺言書作成の相談を随時受け付けております。いつでもお問合せください。
有効な遺言の種類
遺言書は大きく考えて、専門家に依頼せず手軽に自身で作成する「自筆証書遺言」と、専門家のアドバイスを受けながら作成、安全で確実な「公正証書遺言」の二つがあります。
自筆証書遺言
日付、氏名など、すべて自分で遺言書を作成して押印する。
メリット
●手軽でいつでもどこでも書ける。
●費用がかからない。
●誰にも知られずに作成できる。
デメリット
●本当に書いたのか信用問題になり不明確。
●内容事項不備で無効になりやすい。
●紛失したり、偽造、変造、隠匿のおそれがあり事件になりやすい。
●家庭裁判所での検認手続が必要。
公正証書遺言
公証人役場で、2名の証人の前で遺言内容を公証人に申し述べ、公証人が遺言書を作成する。
メリット
●公文書として、強力な効力をもつ。
●家庭裁判所での検認手続が不要。
●死後すぐに遺言の内容を実行できる。
●原本は公証役場に保管されるため、紛失・変造の心配がない。
デメリット
●証人が必要。
※成年者であることが必要で、推定相続人やその配偶者、ならびに直系血族等はなれない。
●費用がかかる。
遺言書を保管する場所
遺言書は、もしどこかに隠している場合は見つけてもらわなければ意味がありません。
また、生前に誰かに渡したときは、その当人と周りの人との間でトラブルになりやすいことも考えなくてはなりません。
大切に保管しておいた遺言書でも、遺言書を偽造されたり、破棄・隠匿される可能性がないわけではありません。
一番安全な場所は専門家
遺言書を作成した後は、司法書士や弁護士などの専門家に保管を依頼することをお勧めします。
みやざわ司法書士事務所では遺言の依頼を得意分野としていて、遺言書の保管も担当いたしますので、お気軽にご相談下さい。
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